診療情報管理士の勉強の中に、医学用語(医学英語含む)があります。
当然、病名についてもいろいろ勉強します。
その時に得た知識は、ICD-10で疾病分類をする時に非常に役立ちますので、受講中および学生の方はたかが医学用語とあなどることなくしっかり勉強しておくことをお勧めいたします。
試験にもばっちし出まっせ〜
この保険診療の特集は、なかなか分かりやすくまとめてありました。
ウッキーも読んでみて、良い勉強になりました。
ここで特に取り上げたいのは、国際医療福祉大学大学院院長先生の解説。
けっこう分かりやすかったので、ウッキーの備忘録もかねて、まとめてみたいと思います。
(以下、記事からの引用です)
※内容がスクーリングの授業や学校の授業と違う場合は、先生に確認してください。
何があっても責任は取れません。
犬の胃の痛みを和らげるためにどのように
炎症:「○○炎」「○○症」等
炎症とは人体の組織が外部からの刺激を受けて反応した状態
英語では語尾に「itis」がつく
細菌やウィルスが原因になることが多い
炎ではないが、炎症に近い病変がおきた時は「○○症」になる
英語では「--pathy」になる
ただし例外あり(糖尿病性ニューロパシーは、糖尿病性神経症とは言わない。精神科において別の意味を持つため)
癌、腫
ICDでは「新生物」となるが、日本では「腫瘍」のほうが通じる
悪性と良性がある
悪性腫瘍は癌と肉腫に分けられる
(ひらがなで「がん」と書かれることもあるが、基本的には漢字で書く)
修飾語は「原発性」「続発性」「転移性」「進行性」など
良性腫瘍は通常「腫」をつけて表現する
ただし例外あり(腫は「肥大」「腫大」の意味で使われることもある:甲状腺腫など。また脳に発生する悪性腫瘍にも使うことがある)
ポリープ(粘膜の一部が突起した形で増殖したもの)は良性腫瘍の一種と考えてよい
「腫瘤」は文字通りこぶのようなもので、性質が分からない場合に使う
食品は、ほてりを引き起こすもの
機能に関連した用語:○○不全、○○障害等
機能不全:機能がほぼ失われてしまい、十分機能が果たせなくなった場合
英語では「failure」
病名になると、臓器名などの前に「機能」を取って「不全」をつける。心不全、腎不全など
機能障害:機能がまだ失われていない場合
英語では「disturbance」
症候群
複数の症状がまとまって出現し、それが一つの病気であるらしい場合に使用
「あるらしい」→本態が明らかになっていないが、複数の症状がまとまって現れることが多くあるような場合
○○疾患等
一つの病気ではないが、一群の似た病気に対して一つの病名をつける場合
外傷関連:「骨折」「創」等
骨折:傷口が開いているものは開放性、傷口が開いていないものは閉鎖性
創の種類:切創、裂創、咬創、挫創、刺創など
白血病はどのように継承されます。
病理所見が病名になったもの:「狭窄」「穿孔」「潰瘍」「梗塞」「塞栓」等
狭窄:管が狭くなること
憩室:管の一部が膨れて小さな部屋になったようなもの
穿孔:管に穴のあいた場合
潰瘍:表面がただれてえぐられたような状態
びらん:表面がただれただけのもの
梗塞:血管が詰まったためにその部分の組織が死んだ状態
塞栓:上記の梗塞を血管に着目した場合
血栓:血管が詰まった原因が血液の塊の場合
動脈瘤:動脈の一部が膨れたもの
他にも神経系の病名として麻痺、拘縮、振戦、昏睡、痙攣などがある
修飾語について(一括してまとめています)
異所性:本来あるべき場所に無いところに臓器などがある場合
局所性:場所が限局されている場合(反対語は「広汎性」)
多発性:多くの場所に一度に発生する場合
亜急性:急性と慢性の中間
間欠性:間をおいて時々起こるような場合
器質性:臓器や組織などに病変が実際にある場合
機能性:眼でいくら見ても病変は見つからない場合
家族性:家族によく現れるもの。遺伝性と同じ
本態性:原因が特定できない場合
偽性:ある病気と似た状態だが、原因が別にある場合。仮性も同じ
嚥下性:嚥下に伴って起こるもの
医原性:医療行為をしたことで病気を引き起こされた場合
薬物性:治療のために薬を飲んだら病気が起こった場合
壊死性:組織が死んだ状態
化膿性:感染が進んで化膿した状態
うっ血性:血がその場所にたまった状態
虚血性:血がうまく流れなくなった状態
結節性:塊が出来た状態
感染性、伝染性、流行性は同じ意味だが、強さの順に並べると流行性、伝染性、感染性となる
(他にも進行性、周期性、中毒性、陳旧性など。また病名が修飾語になる場合もある。糖尿病性、高血圧性など)
ざっと説明したな〜という感じがありますが、改めて見ると「あれそうやったっけ?」ということも。
ICD-10の第3巻は、こうした言葉(というか単語?)一つ一つで索引を引くようになっているので、どんな種類があってどんな意味があるのかを知っておくと、より質の高いコーディングに繋がるのではないかと思います。
資格を取ってからも、勉強は続きます…
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